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予習シリーズ社会解説 「5年下第18回 昭和時代(2)」

いよいよ歴史単元も最終回となります。昭和時代後半では1945年から約30年間の歴史が取り上げられています。ソ連解体こそ触れらているものの現行の予習シリーズでは1978年の日中平和友好条約までが歴史の扱いのようです。

冒頭では1964年東京オリンピック東海道新幹線開通の話と高度経済成長によって電化製品が発達、そして過疎・過密・公害とマイナスの話も含めて一気に取り上げられています。高度経済成長は5年上でも登場している内容なので、ここで「初耳」という顔をするか「聞いたことある」という顔ができるかは大きな違いです。

GHQ(連合国軍総司令部)の民主化政策は、財閥解体農地改革が特に重要です。農地改革の「地主の土地を安く政府が買って小作人に売った」という内容と「小作人が増えて自作農が増えた」という結果はともに記述問題で狙われやすいですね。もちろん、女性参政権が与えられ20歳以上の男女に選挙権が与えられたということも重要です。将来的に子どもたちにとって選挙権(成人)=18歳が定着すると、この段階では20歳というのをしっかり覚えさせる必要が出てきますね。

日本国憲法は公布日・施行日ともに重要です。11月3日文化の日、5月3日憲法記念日と祝日になっていることも確認します。子どもたちはたいてい文化の日は出てきません。国民主権、平和主義、基本的人権の尊重という三大原則はもちろん重要ですがここでは深入りはしません。6年生の最初(第1回)で詳しく学習するためです。いつも、その前振りはしますね。
ここまでが、授業の前半です。

後半は冷戦から始まります。資本主義と社会主義の話は簡単にします。「みんながお金儲けをしたくてそれぞれに活動するのが資本主義で、それだと格差が大きくなりすぎるので計画的に生産をしようというのが社会主義」というぐらいの大雑把な説明にとどめます。予習シリーズには出てきませんが、西側・東側という表現は見る機会も多いので教えておきますね。

1948年大韓民国・朝鮮民主主義人民共和国の成立から、1949年中華人民共和国、1950年朝鮮戦争の流れは並べ替えで登場しますね。中華人民共和国の成立は韓国・北朝鮮より後というのがポイントです。朝鮮戦争では北緯38度で国境が分かれていることは絶対に触れます。現在の朝鮮半島情勢を考えれば、この辺りの出題頻度は高いです。予習シリーズには38度線の停戦ラインの写真が掲載されています。これは、2018年にムン・ジェイン韓国大統領とキム・ジョンウン北朝鮮委員長が会談を行った場所です。この会談がいかに大きなものだったかを物語りますね。

1951年サンフランシスコ平和条約では、ソ連・中国・韓国・北朝鮮とは講和をしていないこと、同時に日米安全保障条約を調印したことが重要です。吉田茂首相ももちろん出題されます。ちなみに、サンフランシスコ平和条約の条文にある「日本は朝鮮の独立を認める」は、日本を清に変えるだけで「清は朝鮮の独立を認める」という下関条約(1895年)の内容になります。時代の移り変わりを感じますね。
安保闘争・所得倍増計画も予習シリーズに載っていますが重要度は一段落ちます。

1956年に日ソ共同宣言を結び国際連合に加盟したのも当然重要です。1951年やこの後登場する1972年もそうですが、同じ年に重要な出来事が重なっているのが昭和後半の特徴です。

吉田茂と並んで戦後の内閣総理大臣のなかで重要なのが佐藤栄作です。1965年日韓基本条約から1972年沖縄返還まで内閣総理大臣を務めました。予習シリーズではどういうわけか佐藤栄作ではなく、そのあと内閣総理大臣を務め同じ1972年に日中共同声明を調印した田中角栄が太字になっています。非核三原則・ノーベル平和賞と出題ポイントがはるかにおおい佐藤栄作のほうが重要度は高いので、ちょっと謎です。1972年は出題頻度の高い年号で「夏(72)沖縄返還(本当は5月ですが)」という語呂合わせで教えています。

1973年に石油危機が発生して高度経済成長が終わりを告げます。石油危機は5年上第1回の水産業で登場した語句です。1年の最後に、年度の最初に学習した語句が再登場するのは偶然ですが粋ですよね。


中学入試プレイバック2018 「早稲田中学」

憲法改正が現実味を帯びるようになった今、公民のホットワードの1つが立憲主義です。

国の政治権力は強大で、国民の自由をしばることができます。そこで、この政治権力から人権を守り、保障していくために、憲法によって政治権力を制限するという考えが生まれました。これを立憲主義といいます。(東京書籍「新編新しい社会公民」)

以前から、憲法は国の最高法規であり、これを反する法律や規則は効力を持たないことは学習していました。立憲主義という言葉を教科書できちんと習うようになったのは意外と最近です。憲法とは権力者を縛るものであるという考え方を改めて説明する必要性が出てきたということなのでしょう。

最高法規という言葉だけ知っていると、ついエを選んでしまいそうですね。そういうひっかけ狙いでうまく問題がつくられています。

答:イ


予習シリーズ社会解説 「6年上第1回 日本国憲法の三大原則」

予習シリーズでは6年生に入ると公民単元からスタートします。歴史ではウキウキで授業を受けていた男子生徒が公民になって内容の難しさに苦戦するのは毎年の定番です。

ただし、中学入試という点でいうと公民は点数のとりどころといえます。なぜかというと、公民単元は難しい問題がつくりにくく基本的な内容が出題されるからです。地理・歴史であれば、単元を横断して問題を作成することができますし、それが当たり前です。地理では日本各地の産業や気候など地理全般から出題されますし、歴史なら古代・中世・近代にまたがる問題が出題されたりします。それに比べると、公民は日本国憲法や三権分立など問題のバリエーションは限られます。それだけ、取りこぼしが許されないとも言えます。

日本国憲法については、国民主権・基本的人権の尊重・平和主義の三大原則はもちろんですが、公布日が1946年11月3日で、施行日が1947年5月3日というのも重要です。それぞれ、文化の日憲法記念日になっていることは必ず触れます。小学生の学習指導要領社会6年生には

「政治の働きと国民生活との関係を具体的に指導する際には,各々の国民の祝日に関心をもち,その意義を考えさせるよう配慮すること。」

とあります。祝日の中で最も出題されるのがこの2つです。

日本国憲法2019年に現在の天皇が退位され、新しい天皇が即位されます。当然、これに関連して天皇に関する出題は増加することが予想されます。その中でも、天皇の国事行為は狙われやすい内容です。予習シリーズ第1回では天皇の国事行為が列記されていますが、第1回では細部には振れないようにしています。第2・3回の国会や内閣の話を踏まえたうえで話をしたほうがスムーズだからです。

第1回の最大のポイントは何といっても平和主義でしょう。

1 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

太字にしたところが入試で出題される可能性がある部分です。生徒から、戦争と武力はどう違うのかを聞かれることがあるので、その時は「武力の行使というのは実際に戦わなくても軍隊の力を使って相手の国に言うことをきかせることや、満州事変のように戦争ではないけど軍隊を動かすことがあるからそれを含むんだよ」という話をします。ちなみに、この違いを聞ける生徒は授業に対して能動的な生徒で好ましい行動です。
ここで必ず伝えるのが憲法の条文が出題されるとき別解はなく、ほぼ漢字指定ということです。6年生ともなると、いよいよ教科書で漢字で書かれているものは漢字で答える姿勢が求められます。

基本的人権はもちろん覚えなくてはいけない内容ですが、高校受験と比べると意外と出題頻度が少ない印象です。自由権や平等権の話をするときに、よく使うのが江戸時代との比較です。江戸時代は幕府の批判をしたら処罰されます(表現の自由)し、キリスト教は禁止されていました(信教の自由)。武士にのみ苗字帯刀が許されていた(法の下の平等)ことを比較させると割と生徒たちは納得しますね。

公民全体にいえることですが、どうしても用語が難しくなりがちなので漢字から意味を伝えたり、具体例を出して理解をさせることが必要ですね。


日本国憲法の条文穴うめプリント

日本国憲法の条文の穴うめ問題を収録したプリントを配布いたします。憲法の条文を繰り返しトレーニングできるように、3種類のプリントを用意しました。同じ条文や同じ部分の空らんを意図的に繰り返し出題していますが、全体としては基本→標準→応用の順の難易度になっています。ご自由にご活用いただければ幸いです。

日本国憲法条文穴うめ問題三大原則基本
日本国憲法条文穴うめ問題三大原則標準
日本国憲法条文穴うめ問題三大原則応用

<問題作成意図>
基本
条文の穴うめ問題で出題されることの多い内容を第9条を中心に収録しています。
標準
平和主義の第9条と生存権の第25条は第何条かを聞かれることがあるので、その内容を収録しました。また、日本国憲法にある国民の3つの義務を全て押さえています。
応用
入試対策というより、中学生の定期テストで憲法の穴うめがドスンとテスト範囲となっているとき用のプリントです。憲法の前文に関する問題を大目に収録しています。


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