「 暗きょ排水 」一覧

予習シリーズ社会解説 「4年下第16回 作物をたくさんつくるには?」

米・野菜・くだもの・畜産と一通りの農業の学習を終え、この単元からは農業における工夫と今後の農業のあり方がテーマになっています。

この単元は最初の2ページに覚えるべき内容が集中しています。まとめるとこうなります。

<開拓>
根釧台地(北海道)…酪農
野辺山原(長野県)…高冷地農業
<干拓>
有明海(九州)、児島湾(岡山県)、八郎潟→大潟村(秋田県)
<暗きょ排水で湿田を乾田にする>
信濃川下流…越後平野
<客土>
石狩平野
<用水>
安積疏水…猪苗代湖→郡山盆地
愛知用水…木曽川→知多半島
明治用水…矢作川→岡崎平野
豊川用水…天竜川→豊川→渥美半島
香川用水…吉野川→讃岐平野

はっきりいって、月単位のテストで点数を取るということでいえば上の内容を覚えるだけでほぼ完了です。量も十分あります。ただ、それだけでは先々の学習につながりません。理屈もいろいろ知っておきたいところです。

まず、干拓です。荒れ地を切り開く開拓に比べ、干拓は子どもたちにはピンときません。堤防をつくった上で海の水を干しあげて土地をつくりだす干拓は日本各地で行われました。干拓の「干」は干すという漢字であることは着目させたいです。

耕地整理、湿田を暗きょ排水などの工夫で乾田へと変える工夫の共通点は、機械を使って農業がしやすくなることです。ここは、将来的に記述で狙われるポイントなので知っておきたいですね。

用水に関しては、愛知県に注目したいです。工業生産1位の愛知県は入試でも最も出題される都道府県の1つです。将来的には知多半島・渥美半島だけを見て愛知県とわかるようにしたいですね。

生産を高める工夫については、太字が一気に少なくなったので一見重要度が低そうに見えます。しかし、品種改良で寒さに強い作物を作ってきたこと、大型の農業機械を使うことで農業にかかる時間が減ったが、機械を買うお金が負担になっていることなど理解すべきポイントは数々あります。
上位クラスでは「最近は、暑さに強い作物をつくる品種改良が行われているんだよ」なんていうアプローチをしたいですね。当然、地球温暖化対策です。

学習を深めるページにある循環型農業も注目しておきたいです。「循環」というのは現在の社会のテーマの1つです。
個人的には工場で野菜を栽培する話に注目しています。室内で育てる=害虫駆除のための農薬がいらないという話は子どもたちも食いつきやすいエピソードだと思います。


予習シリーズ社会解説 「4年上第17回 低い土地のくらし」

木曽三川

地域を特定できるキーワードというものが社会科にはあります。輪中というのはその1つで、愛知県(張地方)・岐阜県(美地方)にまたがる濃尾平野をさすキーワードです。輪中とは水害を防ぐため集落ごと堤防で囲った土地のことです。
濃尾平野は低湿地のうえ、木曽三川とよばれる木曽川・長良川・揖斐川が複雑に流れていたため洪水が多く発生しました。1959年には戦後最大級の台風である伊勢湾台風が大きな被害をもたらしています。

そういった水害を防ぐために整備されていったのが輪中です。予習シリーズでは避難用の建物である水屋が紹介されています。水屋が普段の生活の場である母屋より高い場所に設置されていることや、避難するときに備えて船を設置していたことが記述問題で出題されます。もっとも、現在では治水工事が進み東海地方の水害は激減したため水屋はほとんど残っていません。

予習シリーズでは地面にパイプをうめ水を取り除く暗きょ排水が紹介されています。現在の入試では暗きょ排水はどちらかというと、湿田を水の出し入れが自由にできる乾田へと変えた越後平野をあらわすキーワードとして登場しますね。

近年、水害は低湿地で起きるものよりも山間部で発生する土砂崩れや土石流のほうが被害が大きくなる傾向にあります。
実もふたもないことを言うと、濃尾平野・木曽川・輪中のセットを覚えておけば十分という回です。鵜飼いで有名な長良川はともかく揖斐川は東海地方の入試でなければ、まず見かけませんね。

 


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