「 瀬戸内しまなみ海道 」一覧

旅客船輸送人員の多い都道府県、少ない都道府県

社会科において、輸送方法といえば自動車・鉄道・船舶・航空機の4種類です。現在の日本の輸送の中心は、人を乗せて運ぶ「旅客」・ものを載せて運ぶ「貨物」ともに自動車です。旅客輸送では二酸化炭素の排出が少なく時間が正確な鉄道が、貨物では大量輸送ができる船舶輸送も多く行われています。

今回は、旅客輸送の中で最も使われていない、旅客船輸送量のデータを取り上げます。

旅客船輸送人員(2015年)
都道府県 千人 都道府県 千人
1 広島県 13912.3 25 滋賀県 508.8
2 長崎県 8726.1 26 徳島県 474.1
3 鹿児島県 6402.7 27 京都府 405.3
4 沖縄県 5227.7 28 青森県 320.4
5 東京都 4135.5 29 山梨県 265.4
6 福岡県 4107.4 30 富山県 229.4
7 大阪府 3689.4 31 岐阜県 219.3
8 香川県 3233.2 32 宮崎県 202.4
9 神奈川県 3019.5 33 福井県 198.4
10 兵庫県 2930.0 34 栃木県 169.4
11 愛媛県 2810.3 35 高知県 155.4
12 静岡県 1901.8 36 千葉県 151.6
13 北海道 1750.5 37 長野県 142.1
14 愛知県 1518.4 38 山形県 127.2
15 三重県 1517.4 39 石川県 91.3
16 新潟県 1422.9 40 福島県 87.6
17 宮城県 1352.4 41 岩手県 76.6
18 和歌山県 1246.4 42 茨城県 76.0
19 山口県 1153.3 43 鳥取県 75.3
20 岡山県 1034.1 44 群馬県 39.5
21 大分県 956.0 45 秋田県 34.6
22 佐賀県 795.7 46 埼玉県 10.2
23 島根県 637.0 47 奈良県 0.3
24 熊本県 607.6

首位は広島県でした。正直なところ、意外です。2位長崎県は対馬、3位鹿児島県は奄美大島、5位東京都は小笠原諸島といった島々を持っていますし、4位沖縄県はそもそも島で構成された都道府県です。でも、よく考えると奄美大島とかはフェリーじゃなくて航空機で行きますよね。
しかし、広島県というと、社会科的には「瀬戸内しまなみ海道」があって、四国に行くときに自動車での移動が増えているんじゃないのかと思いがちです(実際、瀬戸内しまなみ海道が開通した1998年以降旅客船の利用者が2万人ほど減少しています)。
でも、あらためて地図を見ると分かるのですが、瀬戸内しまなみ海道は広島県の東にあるんですよね。県の中心である広島市は広島県の西側にあり、広島市としまなみ海道のアクセスは便利とはいえません。検索してみると、広島市から対岸の愛媛県の松山市に行くとして、自動車だと3時間弱で8,500円かかり、フェリーだと同じくらいの時間で8,950円と大差ないという検索結果がでてきました。
全体的にみると、海に面しているかどうかよりも対岸までの距離と人口がものをいうランキングだということです。大阪・兵庫・神奈川といった大都市を抱える都道府県が上位に来る一方、海に面していても秋田や鳥取といった「対岸」がない都道府県は下位です。

セルが色づきになっている都道府県は海のない、いわゆる内陸県です。内陸県だと船舶輸送はなさそうに見えますが、現在船に乗る機会の1つに遊覧船があります。ですから、琵琶湖のある滋賀県や富士五湖のある山梨県は数値的に見劣りしないものになっています。

ちなみに、1975年から2015年までの全国計の推移がこちら

これも、てっきり青函トンネルと瀬戸大橋が開通した1988年ごろに減少していると思って調べてみたら、全く変わっていないという意外な結果。青森に至っては青函トンネル開通以降も一時、増加傾向というデータがあります。

思えば、この旅客船の利用者数のグラフってほとんど社会科で見ないんですよね。もし、グラフを見て傾向がすぐわかるデータなら入試で使われていますよ。頭の中で思ったデータと実際が一致しなかったという例でした。


スポンサーリンク