「 熊本県 」一覧

入試に出る都道府県 「熊本県」


・地図中Bは阿蘇山。世界最大級のカルデラで知られる。
・高度経済成長期に四大公害病の1つである水俣病が発生した。


・地図中Cは日本三大急流の1つである球磨川。下流の八代平野はたたみ表の原料であるいぐさの栽培がさかんで、日本の生産の大半が熊本県である。


・地図中Aは県庁所在地の熊本市。政令指定都市。国宝の熊本城が有名だが、2016年の熊本地震で大きく損傷した。


・熊本県はすいかの産地として知られ、畜産も盛ん。

面積:約7409㎢
人口:約174万人(2019年)


予習シリーズ社会解説 「4年下第7回 ふるさとじまん(6)~九州地方~」

九州4年生の地方別地理の最後は九州地方です。そういえば、5年生のカリキュラムでは九州地方からスタートして北海道で終わるのですが、4年生では逆になっています。なんとなくカリキュラムを設定することはないので、何かしらの理由はあるのでしょう。あくまで推測ですが、東北地方は面積が全体的に大きく場所もはっきりしているので覚えやすいのか、都道府県名を答えるテストをしたときに正解率が高い地域です。北海道を含めて、子どもたちの覚えやすいところからカリキュラムをスタートしているのではないかと思います。

そういうわけで、九州地方はやや位置関係が覚えにくいです。具体的には、福岡・大分・佐賀あたりの位置関係がちょっとごちゃつきやすいイメージがあります。
その中でも、どうしても地味なイメージの付きまとうのが佐賀県です。都道府県の形だけ見たときにどこか分かりにくい筆頭でもあります。ただし、中学入試では佐賀県が含まれる筑紫平野に広がるクリークとよばれる水路や、有明海ののりの養殖、有田焼と意外と出題される要素が多い都道府県です。

今のカリキュラムでは早い段階で都道府県を漢字で書けるように求められます。熊本県は能本県と書いたり、態本県と書いたり漢字ミスが多い都道府県です。カルデラで有名な阿蘇山は入試でも頻出です。「蘇」の字は難しい字ですが、くさかんむり・さかな・のぎへんと漢字の構成要素はそれほど難しくないので早いうちに漢字で書けるようにしてしまいたいです。

宮崎県・鹿児島県の畜産は入試でいろいろな形で出題されます。水はけがよいシラス台地では稲作が向かず畜産向きというのは入試の定番です。

学習を深めるページでは福岡県とアジアとの交流について説明されています。福岡から東京は約900㎞。しかし、韓国の首都ソウルは約540㎞と直線距離では東京よりも近いというのは、確実に触れておきたいところです。近年、福岡市の人口は増加傾向にあります。アジアとの距離はその理由の1つといえるでしょう。
ちなみに、福岡と東京の距離が約900㎞というのも、覚えておくと便利です。東京から見た各地域の距離というのは意外と入試で出題されるものです。


「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」から何が入試に出題されるか?


最近、毎年のように追加されるので少しありがたみが薄れているような気がする世界文化遺産ですが、今年は「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が追加されました。
ありがたみが薄れたとはいえ、入試問題で世界遺産は重要なテーマの1つです。新しく追加された世界遺産は何かと問題で出題されるので、注目ポイントを見ておきましょう。

まず、世界遺産が新たに追加されたときに全く新しい知識を覚える必要はほとんどありません。例えば、今回追加された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」という正式名称をすべて答えさせる問題は出題されません。可能性があるのは上の部分の一部が空欄になっていてその部分を埋めさせる問題でしょう。
注意しておきたいのは下線部を引いた「天草」と「潜伏」です。まず、天草は1637年の島原・天草一揆で名前が出てきている地名です。天草は何県かを聞く問題が出そうな気がします。天草は熊本県です。
潜伏というのは、「鎖国」が行われキリスト教の信仰が禁止されるようになってからも、社会的には普通に生活しながら、信仰を続けていたキリシタンを指します。今回の世界遺産登録における最大のテーマですから、ここを聞く問題は大いにあり得るでしょう。逆に、斜体にした部分を記述させる問題もありかもしれません。

もっとも考えられる出題形式は、日本にキリスト教が伝来してからの広まり、江戸時代に入り鎖国への流れ、開国してから明治になり最終的にキリスト教信仰が解禁されるまでの流れを問う問題でしょう。

長崎県のパンフレット(http://kirishitan.jp/cms/wp-content/uploads/2018/07/brochure_Japanese_201807.pdf)の年表を参考にポイントを見ておきましょう。


1549年 キリスト教伝来
1550年 ザビエルが平戸で宣教する。
ここでは、南蛮貿易で栄えた港町・平戸がポイントですね。
1582年 天正遣欧使節が長崎から出港する。
1587年 豊臣秀吉がバテレン追放令を発布する。
織田信長と豊臣秀吉の対キリスト教政策の比較は入試の定番です。
1614年 江戸幕府がキリスト教禁教令を発布する。
1628年 「絵踏」が始まる。
1630年 寺請制度が始まる。
史料を使って出題される問題です。基本的に絵踏でも踏絵でも大丈夫ですが、最近は絵を踏ませることを「絵踏」、踏ませたものを「踏絵」と分類することが多いです。
1637年 島原・天草一揆が起きる。
天草四郎は出題されますね。世界遺産の構成要素に一揆の舞台だった原城が含まれているので、今年の入試に関しては押さえておいていいでしょう。
1639年 ポルトガル船の来航禁止
1641年 オランダ商館を平戸から長崎の出島に移す。
いわゆる「鎖国」の完成です。入試問題では、「鎖国」下の外交を聞くのが定番なので、おそらく朝鮮や琉球王国などの話に持っていくと思われます。

1854年 日米和親条約により開国。
1868年 五榜の掲示。
明治時代になり、民衆に対してこれまでと変わらない統治を行う意志を明治政府が示しました。つまり、この段階ではキリスト教は禁止されたままです。
1873年 欧米の批判でキリスト教が黙認されるようになる。
1889年 大日本帝国憲法が発布され、法律の範囲内ではあるが信教の自由が認められる。


こうやってみると、今年の長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産はいろいろ問題として作りやすいですね。世界遺産に登録された時も「これまでの日本の世界遺産の中でも最もストーリー性がある」と評されたのも分かります。受験生を指導するうえでこの辺りはきちんと教えておきたいですね。


「い」

和風住宅ブログの更新ネタを探すため官公庁の統計資料を見ていたら、農林水産省で不思議というか一瞬意味が分からない統計資料を見つけました。

平成29年産「い」の作付面積

「い」!?ってなんだ。と思っていましたが、そのあとに「収穫量及び畳表生産量」と書いてあったのでい草だと気が付きました。い草とは畳表の材料となる草で、古くから米の収穫を終えた水田の裏作として栽培されてきました。本来の読み方は「藺(い)」なんですね。そんな「い」の統計データはこちらです。

都道府県名 収穫量
(H29)
1位 熊本県 8,410
2位 福岡県 123

これだけです。もともと、い草はその大半を熊本県で栽培されているのは社会科の常識でしたが、福岡県でい草農家は10戸です。同じデータで平成19年は39戸あったので実に7割以上が廃業したことになります。全体で見ても収穫高は10年前の約半分になっており、安い外国産に押されているのが分かります。

熊本県のい草の歴史は古く、約500年前から栽培が始まったそうです。い草の生産量が落ちたこともあり、い草そのものの出題は減少傾向にあります。それでも、都道府県を判別する問題で熊本県を判別するキーワードとして覚えておきたいですね。


スポンサーリンク