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予習シリーズ社会解説 「4年下第14回 肉や牛乳をつくる~日本の農業(4)」

この単元では畜産について学習します。
授業では、まず牛といっても肉牛と乳牛の2種類がいることを教えなくてはいけません。テストで「牛」とだけ書くと不正解になるので注意しましょう。この単元で覚えるべきことは

1位 2位 3位
乳牛 北海道 栃木県 岩手県
肉牛 鹿児島県 宮崎県
鹿児島県 宮崎県
肉用若鶏

という畜産物ごとのさかんな都道府県の一覧です。採卵鶏はとくに生産が多い都道府県がなく順位も入れ替わるため特に覚える必要はありません。また、肉用若鳥も鹿児島県と宮崎県の順位はよく入れ替わるのでどちらかが1位と覚えておけば十分です。
表を見ての通り、北海道・鹿児島・宮崎が畜産に強いというのは感じておいてほしいです。入試では都道府県単位でどの種類の農業が盛んかを問う問題は多いです。

予習シリーズには「出荷された肉の量」「畜産農家の数」「農産物の輸入量の変化」のグラフがありますが、それぞれ読み取れることを確認したいです。こういった覚えることが少ない単元のときこそグラフの読図をやっておきたいです。
「出荷された肉の量が増加している→肉や乳製品を食べるようになった」
「畜産農家の数は減少している→出荷量は増えている→一戸あたりの出荷量は増えている」
「農産物輸入が増えている→食生活が多様化した」
といった内容を読み取っていきたいです。

農産物の輸入が増えて自給質が落ちているというのは、現在の日本の食料政策の課題と考えられています。つまり、入試に出ます。農産物の輸入が増えた理由は、外国のほうが安いといった理由もありますが農産物の輸送技術が発達したというのも大きいです。アメリカからの輸入圧力が加わっているのも大きいですが、小4段階では貿易は詳しくやっていないので無理に触れなくてもいいでしょう。

学習を深めるページでは農薬や有機農業、遺伝子組み換えといった食の安全性といったことが書かれています。目先のテストで出題される内容ではありませんが、先々知識として知っておきたい内容ですので、必ず触れるようにしていますね。

 


キッズサイト紹介 「キッズZOO鑑(公益社団法人中央畜産会)」

 

キッズZOO鑑http://zookan.lin.gr.jp/kototen/kids/

今回は畜産農家の経営支援などをしている組織「中央畜産会」のキッズサイトを紹介します。乳用牛・肉用牛・豚・馬といった家畜と人間の歴史、飼育方法と家畜がかかる病気などが紹介されています。

興味深いのはそれぞれの家畜がだす「うんち」の量が紹介されていることです。乳用牛は46キロ、肉用牛で21キロ、馬で5~10キロのうんちをするそうです。わざわざうんちの項目をつくっているところに畜産農家にとって糞の処理の大変さがうかがわれます。

キッズサイトにありがちなのですが、なんでも漢字にはふりがなをふっておけばいいという考え方をするところがあります。このサイトもそうで「めん(よう)は、およそ8000〜1万年(まんねん)も前(まえ)に西(にし)アジアのあたりで家畜(かちく)になったんだ。」という実際にサイトに使われている一文を例に出すと、この中でフリガナが必要なのは河川が引いてある2つだけで、あとは小学生低学年でも読めます。せっかく子供向けと銘打ってやるなら、もう少し工夫してほしいところですね。

畜産ZOO鑑http://zookan.lin.gr.jp/kototen/index.html

今回紹介した「キッズZOO鑑」は「畜産ZOO鑑」の一部なのですが、小学生高学年ぐらいならこちらのほうが見やすいだろうということで紹介します。

社会科の授業でも酪農農家は一年中休みがなくて大変であることを紹介しますが、実際に数字を見ると大変ですね。現在乳用牛一頭を飼育するのにかかる時間は約105時間(「畜産物生産費」平成28年)です。ウェブでは夫婦で40頭飼育している例がだされていましたが、これだと365日、12時間労働をしないとさばけないことになってしまいます。生き物相手にこれは大変です…。

先ほど紹介したデータをもう少し見ると、農業規模を大きくすることで効率化が図れることがわかります。飼育頭数が1~20頭の農家だと、一頭あたりにかかる時間は実に190時間ですが、100頭以上飼育している農家なら3分の1の65時間で済みます。

こういう実データを使って問題をつくるのが最近の入試の傾向なので、できればそういうデータに触れさせたいのですが、なかなかそこまで回らないんですよね。


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