「 県庁所在地 」一覧

中学入試プレイバック2019 「東海中学」

社会科の学習において、都道府県・県庁所在地は基本中の基本です。それだけに、いろんな問題のバリエーションがありますが、この問題はとびきりです。なんといっても選択肢に県境が書かれていない。これが、問題の難易度をはね上げています。普段から多くの入試問題を見ている私でも二度見したぐらいですから、受験生にとっては厳しかったと思います。

ただし、この問題。落ち着いて考えれば、ちゃんと解けます。一見難しそうに見える問題を解けるようにしているポイントは2つ。まず、百万都市が記載されていることです。百万都市を覚えるのは受験生の基本ですから、それを使えばある程度特定できます。もう1つは、全ての選択肢を使う問題になっていることです。要は、確定した選択肢を除外して残ったものからあてはまることができるということです。もし、これに1つでもダミーの選択肢があったら、まず解けないと思います。
使う知識としては、小5レベルでも解ける問題です。手順を踏んで考えることが求められるので、テキストの発展問題などで引用されそうですね。面白い問題だと思います。

さて、解き方です。まず百万都市が3つある①と⑤から考えます。このような地方は関東地方と近畿地方しかありません。縦に、さいたま市・東京・横浜市と並ぶ関東地方(B)が①で確定です。なお、離れた□は千葉市です。
⑤が近畿地方です。上部の2つの印は京都市・大津市です。この2つが近接しているのは、都道府県の位置問題では定番です。下が神戸市・大阪市・奈良市です。

残った選択肢にはそれぞれ百万都市の県庁所在地が1つずつあります。地図を見ると、Aにある百万都市は仙台市、Cが名古屋市、Eが広島市、Fが福岡市と推定できます。
まず、②がCです。岐阜県の県庁所在地・岐阜市は県南部にあり、愛知県の県庁所在地・名古屋市に非常に近いです。首都圏でこの知識を使うとなると難易度は上がりますが、この問題は愛知県の最難関中の問題です。受験者には知っておいてほしいところでしょう。県庁所在地の位置を答える問題では、東北地方の山形市・仙台市・福島市が近くにあることも知識として問われます。④がAです。

残ったのが、E・Fです。ポイントは③の□にあてはまる都市です。Eをよく見ると、下のほうで四国にかかっているんですよね。③の□は愛媛県松江市です。これは難しい。ただ、Fには福岡市以外の県庁所在地が含まれていなさそうなこと、そもそも福岡市は福岡県の中でもかなり西に位置するため、③の■を福岡市として考えるには無理があることから判別できます。

 A:④ B:① C:② D:⑤ E:③ F:⑥


予習シリーズ社会解説 「4年下第2回 ふるさとじまん(2)~関東地方~」

第2回は日本の中心地である関東地方です。

関東地方についてよく聞かれるのが「東京都の県庁(都庁)所在地をどう書けばいいか」という問題です。予習シリーズにはこう書かれています。

東京23区は、一つの都市と考えられています。都道府県庁所在地は、都市名で示すため、都庁所在地は東京と示されます。

ただ、東京都庁自体は新宿区にあるためテキストによっては都庁所在地を新宿区としてある場合もあります。東京都のウェブサイトをみると

  1. 都道府県庁の位置は、条例でこれを定めるよう、地方自治法で定められている。
  2. 東京都では「東京都庁の位置を定める条例」により、東京都新宿区西新宿二丁目と定めている。

これを見ると、法的には東京都の都庁所在地は新宿区ということです。異なる答えが2つあり、学校のテストだと教科書の表記や、学校の先生の指導通りの答えを書かないと不正解になってしまうことがよくあります。ウェブで検索しても、この質問はよくされていますね。入試社会の観点では「東京都の都庁所在地を問う問題は絶対出題されないのでどっちでもいい」です。入試では、できるだけ複数の解答が出る微妙な問題は作りたくありません。東京都の都庁がある区を答えさせる問題が首都圏の入試で出題される可能性はありますが、それ以外では無視してもいい内容です。

むしろ、他の都道府県の県庁所在地が重要です。まず、群馬県・栃木県・茨城県の北関東勢です。東京のテレビではディスられることが多い地域ですが、実のところ人口や産業といったデータを見ると、勢いのある都道府県たちです。すべて県庁所在地が県名と異なり、場所も混同しやすいので、意識して覚える必要があります。
あと、要注意は神奈川県です。関東地方在住の人には意外かもしれませんが、神奈川県の印象はものすごく薄いです。なぜなら、横浜のイメージが強すぎるからです。子どもたちは平気で「横浜県」といったりします。

東北地方を学習した後に、関東地方をみると覚える内容が少ないように感じます。関東地方の最大の特徴は「人口が多い」ことです。小4段階では面積・人口の数値を使った問題は出題されず、その都道府県に関するキーワードを覚える作業が中心になります。また、工業は小5で学習する内容なので、この段階では伝統的工芸品に触れる程度です。
東京都…首都
神奈川県…横浜港
埼玉県…市の数が日本一
千葉県…成田国際空港
茨城県…水郷
栃木県…日光東照宮
だけで、今回は事足ります。例外は群馬県で、からっ風屋敷森嬬恋村(ちなみに嬬は無理に漢字で覚えなくても今はいいです)と高原野菜、こんにゃくいもと覚える要素が多いですね。


中学入試プレイバック2018 「東海中学」

先日紹介した、昼夜人口比率が含まれているデータを使った問題です。実際の問題では、このあと表中の①・⑤で昼夜人口比率が低い理由を問う問題が出題されています。

さて、この問題ですが大事なことはいきなり②、④、⑤を出そうとせず分かるところから埋めていくことです。まず、①は人口が最も多い県庁所在地ですから当然横浜市になります。
次いで人口の多い②が大阪市、③が名古屋市になります。どちらも昼夜人口比率が高いですね。東海中学というのは名古屋市にある最難関男子中ですので、名古屋市がわざわざ問題になっていないのも納得です。一般の感覚ですと、大阪市より横浜市のほうが人口が多いイメージも持ちにくいかもしれませんが、偏差値60超の志望校を受験する生徒には基本知識です。

④は人口の多い順に札幌市と答えてもよいですが、県外からの通学・通勤者が極端に少ないというのも大きなポイントでしょう。本州から札幌市に航空機で通勤する人は少数と予測できます。しかし、3000人近くもそんな人がいるんですね。ちょっとびっくり。

問題は⑤です。昼夜間人口比率が低いので東京周辺、つまり千葉市かさいたま市までは想定することができるかです。そして、さいたま市は百万都市ですが、千葉市はそうではありません。それをふまえると、⑤はさいたま市になります。

答 ②大阪市 ④札幌市 ⑤さいたま市


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