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工芸農作物の生産額が多い市町村ベスト20

久々の統計データです。

工芸農作物の生産額が多い市町村(2017年:単位は千万)

順位 都道府県 市町村 数値 作物
1 沖縄県 宮古島市 990 さとうきび
2 鹿児島県 南九州市 744
3 静岡県 牧之原市 355
4 静岡県 島田市 328
5 北海道 帯広市 296 てんさい
6 北海道 音更町 269 てんさい
7 北海道 芽室町 258 てんさい
8 静岡県 掛川市 247
9 北海道 小清水町 245 てんさい
10 鹿児島県  志布志市 243
11 北海道 網走市 242 てんさい
12 北海道 北見市 236 てんさい
13 福岡県 八女市 233
14 群馬県 昭和村 230 こんにゃくいも
15 京都府 和束町 228
16 北海道 大空町 227 てんさい
17 北海道 斜里町 225 てんさい
18 静岡県 菊川市 224
19 北海道 清里町 207 てんさい
20 北海道 幕別町 200 てんさい

沖縄県の市町村の中で農産物生産が一番多い宮古島市が全体のトップでした。
以下、静岡県・鹿児島県の茶と北海道のてんさいが交互に登場するランキングになっています。茶の生産といえば牧之原ですが、生産額では南九州市のほうが上です。ちなみに牧之原は「牧ノ原」と書くことも多いですが、市町村名は「牧之原」です。手元にある地図帳では地形名は「牧ノ原」になっています。テストではどれでも正解になると思います。

14位群馬県昭和村はこんきゃくいもの産地です。こんにゃくいもといえば社会科では、下仁田町のイメージがありますが、下仁田町はランキングでは50位以内にも入っていません。


市町村別農業産出額が多い市町村ベスト20

今回は、これまで別々に紹介してきた野菜の産出額が多い市町村ベストの総集編的な存在になりますね。野菜総計で多い市町村を紹介します。数値の隣にある作物は作付け面積が全国トップ3の作物を載せました。ただし、年度が2015年のデータなのと、あくまで面積なので参考程度に見てください。

市町村別野菜産出額が多い市町村(2016年 単位は千万)

順位 都道府県 市町村 データ
1 茨城県 鉾田市 4,525 ほうれんそう・トマト・いちご・メロン
2 愛知県 田原市 2,999 キャベツ・ブロッコリー
3 熊本県 八代市 2,831 トマト
4 熊本県 熊本市 2,623 すいか・なす
5 愛知県 豊橋市 2,362 キャベツ
6 埼玉県 深谷市 2,243 ねぎ・ブロッコリー
7 千葉県 銚子市 2,178 だいこん
8 千葉県 旭市 2,061 きゅうり
9 宮崎県 宮崎市 2,052 ピーマン・きゅうり
10 茨城県 八千代町 2,050 はくさい
11 新潟県 新潟市 1,827
12 兵庫県 南あわじ市 1,821 たまねぎ
13 北海道 北見市 1,795 たまねぎ
14 群馬県 嬬恋村 1,696 キャベツ
15 長野県 川上村 1,656 レタス・はくさい
16 千葉県 八街市 1,608 さといも
17 茨城県 坂東市 1,556 はくさい
18 福岡県 久留米市 1,518
19 茨城県 結城市 1,470
20 静岡県 浜松市 1,467

いも類について千葉県鉾田市が二冠に輝きました。数値を見てわかるように思いのほか大差をつけての1位です。

この中で異彩を放つのは、10位の茨城県八千代町です。他の市町村はいくつかの作物の総計でランクインしているのですが、八千代町はくさいのみでこの順位につけています。
また、新潟市は経営母体数(農家の数)では、はくさい・ねぎ・きゅうり・なす・トマトが1位ですが、どれも作付面積ではトップ3に入っていないため、空欄になっています。幅広く多くの作物を、それぞれの農家で手がけていることが読み取れます。


いも類の産出額が多い市町村ベスト20

社会科でいもといえば、鹿児島県のさつまいもと北海道のじゃがいもです。と思って統計データを見ると意外ない結果が…。

市町村別農業産出額・いも類
2016年 単位は千万円
順位 都道府県 市町村 データ
1 茨城県 鉾田市 1,249
2 千葉県 成田市 897
3 千葉県 香取市 801
4 茨城県 行方市 711
5 長崎県 雲仙市 543
6 北海道 帯広市 507
7 徳島県 鳴門市 502
8 北海道 網走市 484
9 北海道 芽室町 435
10 北海道 斜里町 424
11 北海道 小清水町 402
12 鹿児島県 南九州市 395
13 北海道 清里町 392
14 茨城県 ひたちなか市 386
15 北海道 大空町 384
16 長崎県 南島原市 381
17 北海道 幕別町 352
18 北海道 士幌町 333
19 北海道 更別村 314
20 北海道 北見市 310

鹿児島でもなく北海道でもなく千葉県でした。鉾田(ほこた)市はさつまいもだけではなくメロンの生産が日本一の近郊農業の拠点です。さつまいも(統計上はかんしょ)の作付け面積では鹿児島県の南九州市が1位ですが、産出額になると千葉県の自治体が上位に来ます。鹿児島県のさつまいもは作付面積、収穫量に比べると産出額が少ないことになります。

じゃがいもは北海道一本かぶりです。都道府県単位では北海道が一番多いはずなのに自治体が多いので分散して結果、市町村別では上位に来ないのは、このシリーズではよくありますね。


雑穀産出額の多い市町村ベスト10

雑穀とは、米や麦などの主要な穀物を除く農作物の総称です。広い意味では大麦や大豆も入るようですが、ここでの雑穀には含まれません。主にはそば粉の原料になるソバがあてはまります。こんかいは金額が少ないのでトップ10のみです。

市町村別農業産出額・雑穀
2016年 単位は千万円
順位 都道府県 市町村 データ
1 北海道 幌加内町 61
2 北海道 深川市 33
3 茨城県 筑西市 19
4 北海道 音威子府村 18
5 北海道 旭川市 14
6 茨城県 桜川市 11
7 栃木県 日光市 11
8 北海道 沼田町 10
8 岩手県 花巻市 10
8 福島県 喜多方市 10
8 福井県 坂井市 10

北海道の上川盆地がある幌加内(ほろかない)町が1位でした。公式サイトを見ると、そば生産1位をめちゃめちゃプッシュしています。また、気象庁の公式記録ではないものの-41.2℃という最低気温の記録を持っている自治体でもあります。盆地は寒暖差が激しいというセオリー通りです。
4位の音威子府村は「おといねっぷむら」と読みます。人口は1,000人を割り込み、北海道の中で最も人口の少ない自治体の一つです。村内にある美術系の高校で寮生活をする生徒が多くおり、その影響で自治体内の人口ピラミッドのピークが15~18歳にくる珍しい自治体でもあります。

なお、ソバの自給率は3割程度で、大半を中国からの輸入に頼っています。和食に欠かせない食材を輸入に頼っている例としてよく出てきますね。


豆類の市町村別農業産出額ベスト20

今回は豆類の市町村別ランキングです。豆類は、大豆・小豆・らっかせいなどが含まれます。さやいんげんなどは統計の分類では、野菜に含まれるためこのデータには入っていません。

市町村別農業産出額・豆類
(2016年 単位:千万円)
順位 都道府県 市町村 データ
1 千葉県 八街市 252
2 北海道 音更町 153
3 北海道 帯広市 110
4 千葉県 千葉市 106
5 北海道 芽室町 101
6 佐賀県 佐賀市 72
7 北海道 更別村 70
8 兵庫県 篠山市 64
9 北海道 士幌町 63
10 北海道 幕別町 63
11 北海道 士別市 61
12 北海道 本別町 61
13 千葉県 佐倉市 61
14 千葉県 富里市 60
15 千葉県 山武市 57
16 北海道 岩見沢市 56
17 北海道 長沼町 56
18 千葉県 香取市 54
19 北海道 清水町 51
20 北海道 豊頃町 49

千葉県八街(やちまた)市は、らっかせいの生産地です。出題頻度は少し落ちているものの、千葉県がらっかせいの生産1位は覚えておくべき知識です。データを見て、思いのほか千葉県が多いことに驚きました。ちなみに、作付面積は北海道より千葉県のほうが明らかに狭いため、らっかせいは効率よく売り上げをあげていることがわかります。

北海道は大豆はもちろん、小豆の生産も盛んなため上位に多くの市町村がランクインしています。佐賀市は大豆の生産がさかんです。

異彩を放つのは6位兵庫県篠山市です。篠山市は「丹波黒豆」とよばれる黒豆(大豆の一種)の生産で有名です。作付面積や収穫量では全く名前が出てこず、産出額で突然上位に顔を出すということは、「丹波黒豆」が収穫量は少ないが価格の高い高級品であるということです。


ピーマンの収穫量が多い市町村ベスト20

このシリーズを連載していて「野菜の旬とはいったい?」という気持ちが強くわいています。本来、ピーマンは夏野菜に分類されるのですが、今や冬から春のほうが収穫量が多くなっています。かつては、ピーマンの栽培といえば宮崎県でした。現在の都道府県別1位は茨城県で、宮崎県は2位になっています。

ピーマンの収穫量が多い市町村(2017年)

順位 都道府県 市町村 季節 収穫量(t)
1 茨城県 神栖市 年中 29,300
2 宮崎県 西都市 冬春 10,300
3 宮崎県 宮崎市 冬春 4,640
4 高知県 土佐市 冬春 4,240
5 鹿児島県  東串良町 冬春 4,060
6 鹿児島県  志布志市 冬春 3,970
7 宮崎県 新富町 冬春 3,150
8 高知県 芸西村 冬春 2,420
9 岩手県 奥州市 夏秋 2,040
10 大分県 豊後大野市 夏秋 1,980
11 鹿児島県  鹿屋市 冬春 1,860
12 大分県 臼杵市 夏秋 1,820
13 高知県 南国市 冬春 1,740
14 宮崎県 国富町 冬春 1,630
15 沖縄県 八重瀬町 冬春 1,500
16 宮崎県 日南市 冬春 1,360
17 熊本県 山都町 夏秋 1,270
18 岩手県 一関市 夏秋 1,140
19 宮崎県 小林市 年中 1,100
20 福島県 田村市 夏秋 1,050

ランキングを見てびっくり。茨城県が1位というより、神栖市が1位なんですね。ランキングを探しても茨城県の他の街はでてきません。まさに、神栖市の独壇場です。神栖市といえば鹿島臨海工業地域の工業都市として石油化学工業がさかんというのが、まず出てきますが、ピーマンも(個人的には)忘れないようにしたいです。2~8位にはいかにも促成栽培といった風情の宮崎・高知・鹿児島の市町村が並んでいます。

ちょっと、意表を突くのが9位奥州市。水田からの転作地としてピーマンの栽培が盛んになったそうです。


「統計に関する記事一覧」を作成

サイト上部の固定コンテンツに「統計に関する記事一覧」を作成しました。それに合わせて、ある程度記事のタイトルを統一しています。

ちなみに、データはここ数年間のものが混在していますが、全てを最新データで統一する予定はありません。社会科の場合、最新年度のデータでなければ問題が成立しないという場合はほとんどありません。例外は東日本大震災のような大きな災害が発生した場合です。データは増やしつつ、折を見て少しずつ更新していくとは思いますが、そのようにご了解ください。


なすの収穫量が多い市町村ベスト20

なすといえば、社会科では促成栽培で栽培される夏野菜の代表格で、出荷1位は高知県というのが、定番の知識です。では、市町村別で見てみるとどうでしょうか。

なすの出荷量が多い市町村(2017年)

順位 都道府県 市町村 季節 収穫量(t)
1 熊本県 熊本市 年中 20,030
2 高知県 安芸市 冬春 20,000
3 福岡県 みやま市 冬春 9,830
4 高知県 芸西村 冬春 8,510
5 群馬県 伊勢崎市 年中 3,870
6 徳島県 阿波市 年中 3,868
7 高知県 安田町 冬春 3,810
8 福岡県 柳川市 冬春 2,940
9 群馬県 みどり市 年中 2,770
10 岩手県 一関市 年中 2,490
11 高知県 室戸市 冬春 2,330
12 栃木県 真岡市 年中 2,310
13 山梨県 甲府市 夏秋 2,290
14 福岡県 八女市 冬春 2,240
15 熊本県 宇城市 冬春 2,030
16 岡山県 岡山市 冬春 1,980
17 愛知県 豊橋市 冬春 1,880
18 山梨県 笛吹市 夏秋 1,820
19 愛知県 岡崎市 年中 1,772
20 大阪府 富田林市 冬春 1,710

高知市との一騎打ちを制して熊本市がこの年度は1位になりました。熊本市も冬から春の栽培が中心ですが、夏も栽培しておりその分で高知の上に来ました。

3位のみやま市は有明海に面した筑紫平野にある市です。農業の市町村別のデータでは高知市・熊本市のように県庁所在地や市町村合併でできた大きな自治体が登場していますが、そんな中4位の芸西村はちょっとびっくり。ただ、芸西村のサイトでは扱いは軽く、村の特産品はブルースターという花のようです。

なすは夏野菜の代表格ですが、収穫量でいえば冬春もののほうが多くなっており、「旬という言葉は死語ではないのか」と思ってしまいます。ただ、促成栽培としてのなす栽培はビニールハウスなどの設備負担が重いため、ある程度の規模が求められるためか出荷している地域は夏秋ものと比較するとある程度限定されています。


きゅうりの収穫量の多い市町村ベスト20

久しぶりに野菜の市町村別ランキングを紹介します。なお、今回からデータが2017年の収穫量になっていますが、社会科としては1年単位の誤差はそれほど重要視しないので、昨年分のデータを改定する予定はありませんので、ご了承下さい。

きゅうりの収穫量の多い市町村(2017)

1 宮崎県 宮崎市 冬春 31,800
2 千葉県 旭市 冬春 13,700
3 高知県 高知市 冬春 11,400
4 埼玉県 深谷市 冬春 10,500
5 群馬県 板倉町 冬春 9,800
6 群馬県 館林市 冬春 7,190
7 群馬県 前橋市 冬春 6,550
8 宮崎県 国富町 夏秋 5,970
9 鹿児島県  東串良町 冬春 5,660
10 埼玉県 本庄市 冬春 5,520
11 高知県 須崎市 夏秋 5,370
12 茨城県 筑西市 夏秋 5,140
13 宮崎県 西都市 冬春 5,030
14 宮崎県 綾町 冬春 4,970
15 宮崎県 都城市 冬春 4,690
16 愛知県 安城市 冬春 4,660
17 埼玉県 加須市 冬春 4,330
18 愛知県 西尾市 夏秋 4,220
19 群馬県 伊勢崎市 冬春 3,820
20 熊本県 熊本市 冬春 3,770

一年中食べられる野菜であるきゅうりの本来の旬は夏。なのですが、ランキング上位は冬春の生産上位の地域が並んでいます。1位宮崎市、3位高知市は冬でも暖かい気候を生かして野菜の早づくりをする促成栽培の代表格ですね。

2位旭市は農業生産の多い千葉県の中で最も農畜産生産額が多い市町村です。銚子市の隣にあります。5位の板倉町は鶴の形をしたと評される群馬県のくちばしの先にある町です。

ちなみに、きゅうりの生産は宮崎県・群馬県・埼玉県・福島県が僅差で上位争いをしているので入試でほぼ出題されないデータです。


たまねぎの収穫量の多い市町村ベスト20

今回はたまねぎの収穫量が多い市町村ベスト20です。都道府県別でみると北海道が全体の4分の3をしめる作物です。寒さに強く、年間を通して収穫できるうえ長持ちするため、旬とよばれる季節は特にありません。

たまねぎの収穫量の多い市町村(2016年)

順位 都道府県 市町村 収穫量(t)
1 北海道 北見市 246,800
2 北海道 訓子府町 100,700
3 北海道 富良野市 83,500
4 兵庫県 南あわじ市 73,500
5 北海道 美幌町 60,400
6 北海道 岩見沢市 49,000
7 北海道 中富良野町 46,800
8 佐賀県 白石町 45,300
9 北海道 湧別町 37,400
10 北海道 津別町 26,100
11 北海道 大空町 19,900
12 北海道 栗山町 15,100
13 佐賀県 唐津市 14,400
14 北海道 札幌市 14,100
15 北海道 置戸町 13,800
16 北海道 長沼町 13,100
17 愛知県 碧南市 11,400
18 長崎県 南島原市 9,600
19 静岡県 浜松市 9,550
20 北海道 士別市 8,540

見ての通りの北海道王国です。1位の北見市はてんさいの収穫量が1位の市町村でもあります。注目すべきは4位南あわじ市です。兵庫県の淡路島ではたまねぎの近郊農業が盛んというのは覚えておきたいポイントです。


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