「 統計 」一覧

「い」

和風住宅ブログの更新ネタを探すため官公庁の統計資料を見ていたら、農林水産省で不思議というか一瞬意味が分からない統計資料を見つけました。

平成29年産「い」の作付面積

「い」!?ってなんだ。と思っていましたが、そのあとに「収穫量及び畳表生産量」と書いてあったのでい草だと気が付きました。い草とは畳表の材料となる草で、古くから米の収穫を終えた水田の裏作として栽培されてきました。本来の読み方は「藺(い)」なんですね。そんな「い」の統計データはこちらです。

都道府県名 収穫量
(H29)
1位 熊本県 8,410
2位 福岡県 123

これだけです。もともと、い草はその大半を熊本県で栽培されているのは社会科の常識でしたが、福岡県でい草農家は10戸です。同じデータで平成19年は39戸あったので実に7割以上が廃業したことになります。全体で見ても収穫高は10年前の約半分になっており、安い外国産に押されているのが分かります。

熊本県のい草の歴史は古く、約500年前から栽培が始まったそうです。い草の生産量が落ちたこともあり、い草そのものの出題は減少傾向にあります。それでも、都道府県を判別する問題で熊本県を判別するキーワードとして覚えておきたいですね。


製紙・パルプ業が盛んな都市

工業が盛んな都市は昔ほどではないにせよ、社会科では1つの入試テーマです。ただ、授業で取り上げられる工業都市は、比較的昔からそれぞれの工業で知られた都市が登場することが多く、実情とずれがあるのではないかと思い調査してみることにしました。今回は製紙・パルプ業についてです。

製紙パルプ業が盛んな都市ランキング(2014年「工業統計表」)

順位 都市名 都道府県 出荷額(百万円)
1位 四国中央市 愛媛県 528,387
2位 富士市 静岡県 384,819
3位 新潟市 新潟県 159,780
4位 苫小牧市 北海道 144,099
5位 春日井市 愛知県 132,239

紙社会の授業で製紙・パルプ業でよく触れられるのは静岡県の富士市です。富士市は富士山からの豊富な湧き水を利用した製紙業が古くから発展してきました。富士市も市の公式サイトで「紙のまち」とアピールをしています(富士市の工場夜景)。なお、ランキング6位に同じ静岡県の富士宮市があり、製紙・パルプ業の都道府県別のランキングでは静岡県が1位です。

そんな富士市を圧倒的に上回ったのは四国中央市です。……正直、「四国中央市」と言われて何県かわかる人は全国的にみて少ないですよね。愛媛県の左端にあり、高知・香川・徳島とほかの四国3県すべてと接している都市です。ちょっと名前で損しているような気がします。
四国で紙というと、どうしても高知県の土佐和紙になってしまうんですよね。入試で、四国中央市が出題されたことは見たことがありません。愛媛で工業都市というと、タオルで有名な今治が先に出てしまうんで割を食っている感はありますね。

4位苫小牧市、5位春日井市はともに製紙・パルプ業の最大手王子製紙の工場がある都市です。苫小牧にある工場は日本の新聞紙の約3割を製造しています。

実のところ、製紙・パルプ業はわりとイメージ通りに近いランキングでした。次回は意外なランキングを紹介したいと思います。


スポンサーリンク