「 裁判員制度 」一覧

中学入試プレイバック2018 「慶應義塾中等部」

 以前「あてはまるものを ”全て”選びなさい」は難易度を著しく上げる 」という記事で

(誤りを選ぶ問題で)全て当てはまる場合を考慮する。これだけで、難易度はかなり上がります。まず単純な確率論では、5択問題になるので正答率は2割になります。解き方の面で考えると、最初の問題と同じように考えようとしたとき、アかエの2択に絞れたものが、オも加えた3択で考える必要がでてきます。

ということを紹介しました。
実際の入試問題での出題例の1つが上の入試問題なのですが、問題としては非常に簡単で、裁判員制度は刑事裁判で行われるので、明らかに2が誤りです。

ただ、問題のつくりが気に入らないです。この選択肢は
「裁判員制度とは、国民が裁判員として刑事裁判に参加し、裁判官と一緒に被告人の有罪・無罪や刑罰の内容を決める制度です。」
という正しい文の刑事裁判を単純に民事裁判に変えて誤った文にしています。結果、文章の構成として
「裁判員制度→民事裁判…誤り」
「民事裁判→被告人の有罪・無罪を決める…誤り」
という二重に誤りのある文章になってしまっています。これでは何の知識を確認したいかが、ぼやけてしまいます。裁判員制度は刑事裁判で行われるという知識を確認したいなら
「裁判員制度とは、国民が裁判員として民事裁判に参加し、判決内容を裁判官とともに決定します」
といった風にすれば選択肢としてすっきりします。別にこの文でも受験生は簡単に誤りだと判別することができるでしょう。
これは、あくまで問題を作る側としての発言になってしまいますが、慶應義塾にはその名にふさわしい美しい問題を作ってほしいと思います。

答:2


予習シリーズ社会解説 「6年上第3回 内閣と裁判所」

第3回で学習する単元は内閣と裁判所です。この時期には「現在の内閣総理大臣を漢字で書くこと」を1度は確認しますね。現在の内閣総理大臣は安倍晋三ですが、漢字で書くとなると意外と難しい。安倍という字は「安部」「阿部」「阿倍」といろいろありますし、歴史では阿倍仲麻呂という人物がいるので間違えやすいですね。現在の日本のリーダーは一般常識なので、今後もくどいほど繰り返し確認しておきます。生徒の答案をチェックしていてこれを間違えているとこちらのダメージが大きいです。ここで名字も出てこない生徒は大変まずい。明らかに、世の中の出来事への関心が不足しています。

説明すると感度の高い生徒が喜ぶのが、永田町と霞が関の説明です。永田町は国会議事堂がある場所の地名で、転じて国会そのものを指します。霞が関は各省庁が立ち並んでおり、行政つまり官僚機構を指します。ニュースを見ていると頻繁にでてくる言葉で、聞いたことがある生徒はそこそこいるのですが、意味は知らないことがほとんどです。ですので、説明させると新しい発見になるんですね。入試に出るわけではありませんが、こういうのは大事です。

省庁といえば、1府12省庁とよばれる行政機関があります。実は、これまでの学習で登場したことがある省庁もあります。
国土交通省→地形図を作成する国土地理院が所属
経済産業省→伝統的工芸品の認定
環境省→公害問題
です。この回で教えておきたい省庁は3つ。まず、総務省です。総務省は地方自治や選挙などを担当する役所で、字面をみて役割がわかりにくいので説明しておきます。あと、予算の作成を行う財務省、子どもたちにとって生活の場である学校教育を担当する文部科学省も説明します。文部科学省は化学と書く生徒がいるので一言触れておきます。

内閣が国会に対して連帯して責任を負うしくみである議院内閣制は漢字間違いが多い字の1つです。必ず、生徒が書いた字を一度チェックさせています。国会議、衆議と字の意味を踏まえて説明をしておきます。

裁判員裁判裁判所では、裁判員制度が最近のホットワードでしょうか。といっても、スタートしてから10年近くたち流行から遠ざかっているかもしれませんが、どういった裁判で裁判員制度が行われるか、どのように裁判に参加するのかが正誤問題で出題されやすいです。重大な刑事裁判の第1審に裁判員は参加します。つまり、裁判員が参加する裁判所は地方裁判所です。そして、裁判員は6人で裁判官3人とともに有罪無罪だけでなく、どれだけの罪に問うべきかということも判断します。中位クラス以上なら最初の段階で説明しておきたいことですね。

最後にでてくる三権分立の表は時間の関係上ここでは板書はほとんどしません。ただし、ものすごく重要です。予習シリーズでもここまで大きな表はないことからも、それがうかがえます。すべて覚えきる必要がある入試でも、最重要の図表です。


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