「 雙葉中 」一覧

中学入試プレイバック2019 「雙葉中学」

中学入試の定番問題の1つ、「新幹線の通る川、通らない川問題」です。なお、実際の問題では瀬戸大橋を通って東京へ帰るという問題ですが、東海道新幹線と限定しても支障がない問題だったので、ここではそのように表記しました。
正直、雙葉中の受験生レベルでいえば、木曽川→富士川→多摩川の順に通るので、答えは紀ノ川・江の川と出せるでしょう。

紀ノ川は新幹線が通らない川として登場する頻度が高いですね。和歌山県に河口があり、上流の奈良県では吉野川(吉野すぎの「吉野」)と呼ばれます。中学入試で和歌山といえばみかんですし、和歌山市は製鉄業がさかんというのも出題ポイントです。

江の川は島根県を流れる川です。大きな平野を伴っていないこともあり、入試ではそれほど出題されません。
ちなみに、入試で出題される主要な川で新幹線が通っていない川というと、紀ノ川以外では吉野川(徳島)、石狩川(北海道)があります。実は最上川(山形)も新幹線は通過しません。山形新幹線が最上川に沿って終点の新庄駅まで走っているためですが、さすがにマニアックな話なのでその知識は不要です。

ところで、首都圏に住んでいると忘れがちですが、他の地域にとっては多摩川もややマイナーな川になります。東京都と神奈川県という人口1位・2位の都道府県の県境にある川ということ以外、入試で出題されるポイントがないからです。

答:ウ・エ


中学入試プレイバック2018 「雙葉中」

室町時代の文化で絵画といえば、水墨画を大成させた雪舟です。思い切っていえば、社会科においてはそれ以外の人物はいません。雪舟を問う問題をつくる場合は水墨画という語句を使うか、雪舟の作品を資料として載せるのが基本です。

その意味で、今回紹介した問題はそのどちらも使わず「中国から伝えられた絵画の技法」という表現で問いているのが非常に珍しいです。普通に出題すると簡単すぎるからということだと思います。

この出題方法は一定のリスクがあります。それは、答えを雪舟と限定することが難しいことです。他に室町時代に中国から伝えられた絵画の技法を日本風に発展させた画家がいた場合別解が発生するからです。

実は、該当する人物がいます。それは、日本最大の画派とされる狩野派の狩野正信・元信親子です。もっとも、中学受験の勉強をしていて登場する人物ではないので普通答えとして書く生徒はいません。

ただし、もしこの親子の名前を書いても不正解です。それは、問題の最後に「僧」の名前を答えなさい、とあるからです。狩野親子は僧ではありません。よって、この問題の答えは雪舟に限定されます。

答:雪舟


中学入試プレイバック2017 「雙葉中」

問 参勤交代は大名の力を弱めるために行われました。なぜ大名の力を弱めることになるのか、理由を書きなさい。(2017年雙葉中)

結論から言うと、この問題は表現が的確ではありません。というよりも、ちょっと古い常識でつくった問題と街道いったほうが正しいでしょうか。

昔は、参勤交代は大名が江戸屋敷をつくったり、江戸まで参勤したりする費用を大名にかけさせることで、その弱体化を狙っていたといわれていました。しかし、現在では、あくまでその効果はおまけというか結果としてそうなったというべきで、最大の狙いは大名たちが将軍に挨拶をしに来ることによって、幕府に従っていることを周りにアピールするためだったというのが、近年の有力な説です。最近の学説が反映されていない問題というわけです。

入試問題というのは、一人ではないにしろ数名でつくるのがほとんどのはずです。そうすると、問題内容が古いことや、説明不足な部分がおきることがあるので、そこを補足説明するのも塾の入試問題の解説授業ですね。

答 大名を江戸まで来させることで将軍と大名の上下関係を決定づけさせるとともに、参勤交代には多額の費用がかかるため。


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