「 高句麗 」一覧

入試に出る歴史史料 「宋書倭国伝」

478年武は使者を派遣して次のように述べた。「私の国は中国からはるか遠くにあります。祖先は、自ら甲冑を着け、山川を駆け回り、休む暇なく全国を平定しました。(中略)しかし、私の使者が陛下のところに貢ぎ物を持っていくのを、高句麗が邪魔をします。高句麗を破ろうと思いますので、私に高い地位を与えてください。


5世紀に畿内を中心に勢力を伸ばしていたヤマト政権の大王が中国に贈った死者について書かれている資料です。宋書倭国伝という名称は覚える必要はありません。なお、宋書の宋は平安時代後期に中国にあった宋とは別の国です。

倭王武は雄略天皇と推定されています。稲荷山古墳にワカタケル大王と刻まれた鉄剣が見つかっていますが。このワカタケル大王は雄略天皇ではないかといわれています。つまり、倭王武≒雄略天皇≒ワカタケル大王ということです。

この資料だけを使ってあれこれ問題をつくることはあまりありません。古墳時代ということが分かっていれば十分でしょう。

読み:そうしょわこくでん


予習シリーズ社会解説 「6年上第7回 政治・外交史(1)」

予習シリーズ6年上では4回に分けて、歴史の復習が行われます。これが意外と難しい。何が難しいかというと「何を教えるかの選択」です。
この回でいえば、旧石器時代から平安時代まで幅広い範囲の復習を行うのですが、ある程度経験のある教師であれば1回の授業でこれらの時代を振り返ることは難しいことではありません。全部の内容を説明するのは最初から不可能ですから、重要人物なり事件なりに絞って解説をしていけばいいんです。
問題になるのは、この単元を学習する4月上旬以前、具体的には冬休みに同じ内容の復習を行っていることです。さらに、直近の春休みに社会経済史や文化史の復習を行っている場合もあります。割と一通りの説明をし直しているんですよ。そうすると、もう一度一から説明するよりも、演習を中心に授業を組み立てて答えを確認する中で解説を入れていくスタイルのほうが個人的には好みです。ただ、生徒の理解度が低いクラスでそれをすると、結局ほとんど解けずに終わってしまう可能性もある。そのあたりの判断を含めて「何を教えるかの選択」が難しいですね。

個人的に授業の中で解説するのは、「歴史の流れを解説していくときに後回しにされやすいが、重要度の高い内容」です。

旧石器時代から弥生時代では予習シリーズでも地図でまとめられていますが、主だった遺跡の場所ですね。岩宿遺跡(群馬県)、三内丸山遺跡(青森県)、吉野ケ里遺跡(佐賀県)といったあたりです。このあたり、地図でまとめてあるのはさすがです。

古墳・飛鳥時代では朝鮮半島の高句麗について触れておきたいですね。これも地図になっています。百済・新羅は仏教伝来や白村江の戦いで登場しますが、ちょっと高句麗は薄くなりがちです。4世紀終わりに倭と争って勝利したと記録される好太王碑が有名です。
持統天皇も改めて触れておきたいです。日本最初の計画的につくられた本格的な都である藤原京に都を移した天皇です。史上初の上皇というのも、2019年度入試を考えると狙われやすいテーマです。

奈良時代では木簡を教えたいです。荷札に使われた木の板である木簡は調や庸といった話と繋げやすく、史料問題で出題されます。なお、予習シリーズにある各地の調のリストは覚える必要はありません。

源義家平安時代は東北地方で活躍したアテルイ源義家を確認します。桓武天皇によって征夷大将軍に任命され、東北地方に遠征した坂上田村麻呂と争った蝦夷の指導者がアテルイです。江戸時代アイヌのリーダーとして松前藩と争ったシャクシャインが入試の基本知識になっている今アテルイも抑えないといけません。源義家は11世紀後半に東北地方でおきた前九年の役、後三年の役で活躍した源氏の武将です。前九年・後三年の内容は覚える必要はないのですが、源義家はちょいちょい入試で聞かれます。
ちなみに、中学入試で覚える源氏は源頼朝・源義経兄弟とその父である源義朝、そして源義家ですね。


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