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予習シリーズ社会解説 「4年上第12回 冬に晴れる日の多い地方のくらし」

高知県今回は高知県の登場です。

高知県はもともと入試で出題されることがはっきりしている都道府県です。夏の降水量が多い太平洋側の特徴的な雨温図と、冬でも暖かい気候を生かした促成栽培は入試の定番です。

予習シリーズでは最初にビニールハウスの説明が載っています。これは意外と曲者です。郊外の住宅街で生活している生徒ならビニールハウスぐらいみたことがありますので、「見たことあるよね」で終わります。しかし、都心エリアだと「ビニールハウスを見たことがない」という生徒も一定数いるので、授業をしながら最初に反応を見ておく必要があります。

夏の高知平野に多くの雨が降る理由が図表で説明されていますが、四国山地太平洋(漢字間違いが多い字です)・黒潮(日本海流)季節風といったキーワードは極めて重要です。また、夏の季節風が南東から吹くというのは確実に覚えさせたいところです。季節風は大陸と海洋の気温差によって発生する風なので、夏は温められやすい大陸に向けて、海から空気が流れ込みます。季節風発生のメカニズムまで詳しく説明できる必要は社会科教師にはありませんが、生徒に質問されたときにある程度説明できる必要はあります。4年生のテストでは記述問題が出題されるわけではありませんが、「なぜ高知県(太平洋側)では夏の降水量が多くなるのか」を問う問題は定番です。

促成栽培は冬でも暖かい気候を生かして、本来は夏に栽培する野菜を育てる農業です。具体的にはピーマン・なすといった実を食べる野菜があてはまります。いわゆる夏野菜です。促成栽培で育てる作物、育てない作物を聞く選択問題は定番なので、「促成栽培→実を食べる野菜を育てる」という知識は必要です。ちなみに、今の段階では近郊農業は習わないので大勢には影響しませんが「実を食べる野菜→促成栽培」ではないのは教える側として注意が必要です。

促成栽培のメリットは「ほかの地域が出荷していない時期に出荷するため高く売れること」です。これも定番ですね。逆にデメリットで教えておきたいのは言葉で覚える必要はありませんが「ハウス病」です。ハウス病とは高温のビニールハウスで長時間労働することで農業従事者の健康に害がでることです。また、内外の気温差も健康に悪影響を与えます。
本来、野菜は旬の時に旬の野菜を食べるのが王道です。そこから外れるというのはどこかで無理がでてくるということでしょう。このあたりの生活向上の便利さに隠れた課題に目を向けることが、4年生の社会では重要ですね。


予習シリーズ社会解説 「4年上第11回 寒さのきびしい地方のくらし」

北海道北海道は言うまでもなく日本で最も広い都道府県で別格の存在感があります。子どもたちのなかで北海道を知らない生徒はさすがにいません(もしそうだとしたらその子は日常レベルでの興味関心があまりに薄い)。北海道が寒いということも大抵の生徒は知っているという前提で授業が進められるのでその点では楽です。

予習シリーズの最初に北海道の地形が割と細かく載っていますが、今回は十勝平野を覚えておけばいいです。「十勝」という地名は乳製品に使われているため、ピンとくる生徒もけっこういると思います。

社会科の常識として北海道の農業といえば
石狩平野・上川盆地…稲作
十勝平野…畑作
根釧台地…酪農
です。しかし、生徒のイメージでは上記の理由で十勝=乳製品になっています。十勝平野で畑作が盛んな理由は水はけのよい火山灰が稲作に向かなかったためです。この火山灰の土地の性質はシラス台地をはじめとして繰り返し登場するところなので、きちっと理解をすることが求められます。
砂糖の原料となるてんさいは北海道の生産が100%というのは、作物の生産県を覚えるうえで基本の1つです。輪作は、後に単作・二期作・二毛作と似た言葉がいろいろ出てくるので言葉の意味を確認しておきましょう。言い方は悪いですが、この月のテストを乗り切るという点では北海道の農業では輪作とだけ覚えても通じます。しかし、入試では通じません。

酪農に関しては予習シリーズでも、いろいろと説明されています。とりあえず、酪農=乳牛を飼う農業という認識だけでもできれば十分です。ただ、生き物を相手にする酪農がなぜ大変かを考える発問はしたいですね。

この単元では太平洋を流れる暖流である黒潮(日本海流)と寒流である親潮(千島海流)が初登場します。実のところ、濃霧・冷害の説明はしますが、この段階でなぜ濃霧が発生するかを覚える必要はありません。気を付けてほしいのは覚える必要がないというと、説明する必要がないは違うということです。この時期のテストで記述で説明する問題が出題されることはほぼないので、覚える必要はないということです。ただ、受験では説明する問題が出題されるので説明する必要はあります。


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