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算数とLGBT

私は社会の先生ですが、国語も教えますし、算数・数学の質問も受けます。昨日、算数の質問を受けていてふと気になった問題がありました。おおよそこんな感じの問題です。

ある学校では、女子生徒は全体の50%より20人少なく、男子生徒は全体の60%より24人少ない。この学校の全校生徒数を答えなさい。(「中学入試でる順 ポケでる 算数 文章題・図形早ワザ解法テクニック」 旺文社)

この問題は、典型的な線分を使って解く問題です。線分図を書くとこうなります。


全体の0.1が44人になるので、44÷0.1=440人が答えになります。

この問題って、全校生徒が男子か女子かどちらかに属することが前提になっているんですよね。LGBTという考え方が当たり前になった現在、この問題の考え方は古いのではないかと急に思った次第です。
算数の問題で考えすぎといえば考えすぎなのかもしれませんが、別に割合の問題を解くのに男女でなければならない理由はないので、将来的には変わっていくかもしれませんね。

 


中学入試プレイバック2019 「鎌倉学園中学」


まぁ、出るようになるんだろうなぁと思っていたLGBTが入試で出題されるようになってきました。「多様性を認める」というのが、社会の趨勢であり(それは正しいことです)、今後もこの話題は出題されていくでしょう。

ただ、LGBTにしろセクハラにしろ、性的な話題はなかなか触れるのが難しいです。そもそも、「性的」とは何かを考えだすと完全に性教育の範囲だからです。受験指導がメインである進学塾のカリキュラムでは対応はできません。

ただし、こういう風に入試問題で出る以上何かしらの説明が必要です。
私なら、性的な話題はあえて横において「”普通”ってなんだ?」という話をします。生徒には「問題を間違えたとき”普通これぐらいの問題はできて当たり前”と言われたら嫌だろう」というところから、「普通」という言葉は価値基準の押し付けになりがちというところへ持っていきたいです。この話の展開の便利なところは、「性的」というデリケートな部分をさけつつ、全ての人がともに暮らしていける社会を目指すノーマライゼーションというテーマに話をつなげていけるところです。

答:(1)LGBT (2)イ


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